脊柱その他の体幹骨の障害
脊柱の変形障害
目次
脊柱の変形障害
SQ法(semi-quantitative method)
SQ法(semi-quantitative method)とは、椎体全体の形状を見て、その変形の程度をグレード分類する方法のことをいい、半定量的評価法とも呼ばれます。
正常のグレード0に基づいて、視覚的に椎体の高さや全体の面積という形態を評価して、椎体の変改を軽度変形グレード1、中等度変形グレード2、重度変形グレード3と分類します。
当事務所の交通事故の解決事例では、第2腰椎圧迫骨折にて後遺障害等級11級7号(学校事故でいう「第11級の7」)の認定を受けていた被害者について、脊柱の権威の先生に対し医師面談を実施し、SQ法でグレード3と認定してもらうことによって、後遺障害等級を8級相当(学校事故でいう「準用」)に上げたケースがございます。
この解決事例の詳細はこちらをご覧ください。
なお、SQ法以外の椎体骨折の評価方法には、QM法(quantitative measurement)というものがあり、これはSQ法が半定量的評価法と呼ばれるのに対し、定量的評価法と呼ばれています。
椎体側面像で前縁・中央・後縁の椎体高を求めて、その比で評価をする方法です。
椎体の変形の種類
1 楔形変形
楔形変形とは、椎体の前縁の高さが減少する変形のことをいいます。
2 魚椎
魚椎とは、椎体の中央が凹む形の変形のことをいいます。
3 扁平椎
扁平椎とは、椎体の全体にわたって高さが減少する変形のことをいいます。